Arlechin / Parliament Sta. 近くの隠れ家Bar

金曜の夜、仕事終わり。

 

特に人と会う予定のない週末だったのですが、そのまま家に帰るのはなんとなくもったいない気がして

 

「どこか隠れ家的なBarで誰かと話してから家に帰りたいな。」

 

そんな漠然とした気分で、シティの中でも普段あまり用事のないparliament station周辺を1人で冒険してみました。

Arlechin

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グーグルマップやZOMATOで近くのお店を検索し、”Best Hidden Bars"にも選ばれていたこのお店。

 

 

地図が示す

 

”スターバックスのある角を曲がった奥”

 

・・・その角を曲がってみても大きなゴミ箱が並んでいる上にライトがかけてある行き止まりの通路があるだけで看板などは見当たりませんでした。


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可愛いライトで照らされたゴミ箱だらけの道。

 

歓迎されているのか通るのを避けるべきなのか悩むような不思議な道でしたが、奥に進んでいくとそれらしきお店がありました。


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今こうして写真を見るとドアの真ん中、右下のあたりにお店の名前が書かれているのが見えますが、着いた時は気づかず

 

「本当にここ・・?」

 

とお店の前で地図をもう一度見ていると、この窓際に座っていたお姉さんが

 

「ここよ!あなたが探してる場所!ここであってるから!入っておいで!!」

 

と言わんばかりに、手招きしてくれました。

 

そして入ってみると、まだ7時前なのに店内は大混雑。


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隠れ家バーというと、静かでスローなジャズが流れているイメージでしたがここはカウンター以外ほぼ満席状態で、お客さんも大勢のグループで食事とお酒を楽しんでいる人が多くとても賑やかでした。

 

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私は1人だったのですが

 

「テーブル席でもいいですよ。」

 

と言ってもらえました。

 

しかしせっかくなのでこのカウンター席へ。

 

ヒゲの似合うミステリアスな店員さんたち、綺麗に吊り下げてある様々なカクテル作りの道具たち、その場でカットされるフレッシュフルーツ。

 

バーテンダーのお兄さんたちがドリンクの材料や後ろのキャビネットにあるお酒を迷いなく手にとって、遠くを見ながらシェイカーを振っている姿を見ていると

 

「この人たちはどんな経緯でバーテンダーになろうと思ってどんな練習をしてきたんだろう。」

 

そんなことをぼーっと考えました。

 

すると1人の店員さんがフレンドリーな挨拶と共に注文を取りに来てくれました。

 

「ここに来るのは初めてですか?もしお腹がへっていたらスパゲッティーやボロネーゼが夕食としてもオススメですよ。」

 

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メニューを見ながら悩んだものの、並んでいる単語からどんなイタリア料理なのかが推測できず

 

「もしニョッキがあればお願いしたいのですが。」

 

と尋ねてみました。

 

「残念ながらニョッキはないのですが、もちもちした食感がお好きならきっとこのリゾットも気に入ってもらえると思います。」

 

そう提案してくださったので、リゾットをお願いしました。


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ドリンクは

”フルーティーで少し炭酸も入った爽やか系”

をお願いしたのですが、本当に気分にぴったりなパインやマンゴーの濃厚さにバジルの香りが効いたフレッシュな飲みものがカウンター越しにさっと、黒いコースターと共に出てました。

 

そしてこれだけ混んでいるのに10分、15分も待つこともなくリゾットがでてきました。


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 このリゾットに使われているのがお米というよりもパスタのような食感で、上に乗っているオイリーなお肉も何なのかわからず、

 

「イタリアの本格的なレシピだとこうやって作るのかな・・・?」

 

と思いながら完食しました。

 

やわらかい油分の多いお肉と、上にのっているクランチーなトッピング。

濃厚なクリームリゾットなのに、風味強いのチーズや、さっぱりした調味料も感じられ、飽きることなく食べ切れました。

 

そしてお会計をもらってびっくり、たった$24でした。

 

メルボルンではランチですらカフェで外食をするとコーヒー込みで$20超えるのが平均なので、ディナーの時間帯で食事とカクテルを頼んでこの総計。

 

お店のサービスと雰囲気がそれ以上の価値があった気がして、とてもリーズナブルに思えました。


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来る時に初めて見たこの行き止まりな道は少し不安に思えましたが、帰り際、程よい距離感で常に気にかけてくれる店員さんに見送られ、

 

「来てよかった。」

 

本当にそう思える隠れ家バーでした。

 

通りを歩けばまた普段のシティ。

 

金曜の夜は賑やかですね。
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